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すずり

 贈り物として硯を選ぶ機会があり、
銀座の鳩居堂でたくさんの硯をみた。

安いものは数千円から、
高いものは百数十万円のモノまで。

今まで硯を気にして見たことなど無かったが、
なかなか奥深いものだと知る。

それぞれに趣というか、
日本庭園を見るような景色があり、
盆栽の世界にも似ている。

店員さんに促されて、
端から触ってみたが、
石の滑らかさに驚いた。
何でも、今では良い石が採れず、
これらの滑らかな硯は、
すべて百年以上も前に中国でつくられたモノだとのこと。

装飾が施されたものも多く、
美しいモノもあったが、
どちらかというとミニマルで、
装飾を抑えたモノの方が、
石庭のような緊張感があって
美しいと思えるのは日本人だからだろうか。

また、値段にブレが無いのも
憎いところだ。
盆栽や骨董品もそうなのだろうが、
1万円の硯より5万円の硯の方が、
確実に美しく趣がある。
5万円より10万円、
10万円より50万円、
50万円より150万円の
モノの方が間違いなく、
風景が完成されている。

結局、悩んで、
中国の古い端渓という石で作られた硯を
選んだが、写真を撮っていなかった。
後日写真を撮っておこうと思う。

なかなか奥深い世界を垣間見ることが出来た。


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